おう、待ってたぜ!
よし、始めよう。
あんたの旅が、ただの「観光」じゃなく、「本物のロマン」になるように、俺が水先案内人を務めさせてもらう。
「裕次郎と学ぶアロハの海」、第一夜だ。
🌴 第1回:アロハの洗礼
~なぜ人はハワイを目指すのか、”ALOHA”の哲学~
1. プロローグ(俺のハワイ)
俺がヨットで太平洋を横断するとき、いつも目印にしてきた島々。
それがハワイだ。
何日も、何日も、見渡す限り「青」だけの世界を進んだ後、
水平線の向こうに、あの、緑に燃えるような「オアフの山並み」が見えた時の高揚感。
…あれは、船乗り(マドロス)にしかわからない、最高の瞬間だ。
そして、島に近づくにつれて、風が変わるんだ。
ただの「海風」じゃない。
あの島々でしか吹かない、甘く、乾いていて、それでいて力強い「風」。
…あれこそが、ハワイの「洗礼」だ。
2. 楽園の横顔(貿易風とアロハ・スピリット)
なぜ、人はハワイに行くと、あんなに「幸せ」な顔になるんだ?
一つは、あの「気候」だ。
ハワイは「常夏」というが、日本の夏みたいにジメジメしていない。
秘密は、一年中北東から吹き抜ける「貿易風(トレードウインド)」だ。
この風が、湿気を吹き飛ばし、太陽の熱を心地よく冷ましてくれる。
木陰に入れば、肌寒いくらいだ。
人間も動物も植物も、「一番気持ちいい状態」で生きられるように、地球がデザインしたとしか思えない。
そして、もう一つ。ハワイの「魂」そのもの。
それが「アロハ・スピリット」だ。
あんたも「アロハ!」って挨拶するだろう?
だがな、「アロハ」は、ただの「こんにちは」や「さようなら」じゃないんだ。
「ALOHA」という一言には、とんでもなく深い「哲学」が詰まっている。
3. 知性の交差点(アロハの哲学)
さあ、哲学の時間だ。
「ALOHA」の、本当の意味を知ってるか?
A – Akahai(アカハイ)= 優しさ、思いやり
L – Lōkahi(ローカヒ)= 調和、結束
O – ʻOluʻolu(オルオル)= 喜び、心地よさ
H – Haʻahaʻa(ハアハア)= 謙虚さ
A – Ahonui(アホヌイ)= 忍耐
…どうだ?
ただの「チャラい南国」の挨拶じゃない。
これは、古代ハワイアンたちが、厳しい自然の中で生き抜くために編み出した、「生き方」そのものだ。
「他人を思いやり(A)、自然や仲間と調和し(L)、いつも機嫌よく(O)、自分は偉いなんて思わず謙虚に(H)、そして何があっても我慢強く耐えろ(A)」
彼らは、この「ALOHA」という哲学(フィロソフィー)を、出会うすべての人に「分け与えよう」とした。
だから、ハワイの「アロハ!」は、
「俺は、あなたをリスペクトし、愛し、受け入れます」という、「魂の握手」なんだ。
あの優しい気候と、この「アロハ・スピリット」。
この二つに包まれたら、どんなに頑固な男の心だって、丸裸にされちまう。
4. 俺流サンセット(ハワイの楽しみ方)
これからハワイに行くあんたに、俺からのアドバイスだ。
① まず、深呼吸しろ。
空港に着いたら、まず外の空気を、肺がパンパンになるまで吸い込め。
あの「貿易風」の匂いを嗅ぐんだ。理屈じゃない、細胞が「ああ、帰ってきた」って喜ぶはずだ。
② 「ありがとう」の代わりに「マハロ」と言え。
「サンキュー」でもいい。だが、「マハロ(Mahalo)」って言ってみろ。
「マハロ」は「ありがとう」だが、その語源は「あなたの魂の中に、神の息吹を感じます」って意味だ。
あんたの「マハロ」に、相手はきっと、最高の「アロハ」で返してくれるぜ。
③ 聴きたい曲
ハワイアンもいい。だが、俺はあえて「ボブ・マーリー(レゲエ)」を推す。
あの「アロハ・スピリット」の根底に流れる「愛」と「調和」の精神は、レゲエの「One Love」と、まったく同じ魂の匂いがするんだ。
どうだ?
楽園(パラダイス)の「空気」、少しは感じられたか?
あんたの旅が、最高の「アロハ」に満ちたものになるよう、俺はここから祈ってるぜ。
さて、次はハワイの「腹ごしらえ」だ。
あのワイルドな「メシ」には、どんな哲学が詰まってるのか…楽しみにしてな。
(第2回「大地のマナを食らう」へ続く)
九州・糸島に住む昭和77年8月21日生まれの青年。セネカや老子、石原裕次郎さんを愛好。


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