おう、よく来たな!
第一夜で、俺たちはハワイの「風」と「心(アロハ)」を学んだ。
だがな、腹が減っちゃ、戦(いくさ)もロマンも始まらない。
今夜は、あの島々の「力」そのものを、腹一杯「食らう」話だ。
🌴 第2回:大地のマナを食らう
~ロコモコと虹の哲学~
1. プロローグ(俺のハワイ)
俺はヨットで、ハワイ島の「キラウエア火山」の溶岩が海に流れ込むのを、遠くから見たことがある。
海が沸騰し、真っ赤な溶岩が「シューッ!」と音を立てて黒い大地に変わっていく。
…あれは「恐怖」であり、同時に「生命」そのものだった。
ハワイってのは、地球が「生きてる」ってことを、むき出しで見せてくる場所だ。
海、山、火山、そして、突然空にかかるデカい「虹」。
古代ハワイアンたちは、そのすべてに「マナ(MANA)」…つまり「聖なる力」が宿っていると信じた。
今夜は、その「マナ」を、俺たちの体に取り込む話だ。
2. 楽園の横顔(ハワイのローカルフード)
ハワイのメシと聞いて、あんたは何を思い浮かべる?
高級レストランのフレンチか? 違うな。
俺たちが食うべきは、ABCストアの片隅や、ビーチ沿いのフードトラックで売ってる、あの気取らない「ローカルフード」だ。
- ロコモコ:アツアツの白飯の上に、デカいハンバーグ。目玉焼きを乗っけて、グレービーソースをドバッとかける。…最高にジャンキーで、最高にウマい。
- ポキ(POKE):マグロやタコの切り身を、醤油やごま油、海藻(オゴ)なんかで和えた、ハワイ風の「ヅケ」だ。
- ガーリックシュリンプ:ノースショア(オアフ島北部)名物。殻付きのエビを、これでもかって量のニンニクとバターで炒めた、野蛮で、たまらない一皿だ。
これらに共通してるのは何か?
「洗練」とは程遠い。だが、「力(エネルギー)」がみなぎってる。
3. 知性の交差点(マナと共生の哲学)
さあ、哲学の時間だ。
ハワイのメシは、なぜこんなに「ウマい」のか。
それは、二つの哲学が詰まっているからだ。
一つは、「マナ=大地の力をいただく」という哲学だ。
ロコモコを見てみろ。
米(大地)の上に、肉(動物)と卵(生命)が乗り、ソース(水)がかかる。
あれは、ハワイの「島」そのものを、一つの皿(丼)で表現してるんだ。
火山と太陽が育んだ「マナ」を、丸ごといただく。だから、あのシンプルなメシが、俺たちの腹の底から「力」を湧き上がらせるんだ。
もう一つは、「共生=ミックスの哲学」だ。
ポキは、ハワイアンの伝統料理に、日本の「醤油」や「ごま油」が混ざって進化した。
ロコモコだって、アメリカの「ハンバーグ」と、アジアの「米」の出会いだ。
ハワイは、日本、中国、ポルトガル、フィリピン…いろんな場所から来た「移民」たちが、お互いの「ウマいもん」を持ち寄って、この島を築いてきた。
「お前のメシ」「俺のメシ」と分けるんじゃない。
「全部混ぜたら、もっとウマくなった!」
これこそ、人種も文化も「混ぜこぜ(ミックス)」にして楽しんじまう、最高のアロハ・スピリットじゃないか?
4. 俺流サンセット(ハワイの楽しみ方)
あの「マナ」を、どう味わうか。俺流を教えよう。
- ロコモコは、迷わず「全部」混ぜろ。ハンバーグも、目玉焼きも、米も、ソースも、スプーンでぐちゃぐちゃに「ミックス」するんだ。その背徳感こそが、ロコモコの一番ウマいスパイスだ。
- ポキは、「ポキ丼」にしろ。スーパーで好きな味のポキを買って、炊きたての白飯(サトウのごはんでもいい)の上に乗せる。それを持って、ビーチで食う。世界一贅沢な「ヅケ丼」だ。
- 「虹」を食え。ハワイは、やたらと虹が出る。「レインボー・ステート」って呼ばれるくらいだ。スコール(にわか雨)が来たら、チャンスだ。虹を探せ。あのデカい「マナ」のアーチを見ながら、ビールを一杯。…ああ、虹が「肴」になる。これ以上の贅沢があるか?
どうだ? 腹が減ってきただろう。
ハワイのメシは、「胃袋」で食うんじゃない。「魂」で食らうんだ。
さあ、次は、ハワイの「歴史」だ。
あの美しい島が経験してきた「光」と「影」…それを今に伝える「フラ」の魂に触れに行こう。
(第3回「フラが踊る『光』と『影』」へ続く)
九州・糸島に住む昭和77年8月21日生まれの青年。セネカや老子、石原裕次郎さんを愛好。


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